リーナー技術基盤チームの百川(ももかわ)です。2024年6月にリーナーに入社しました!
今回は、私のこれまでのキャリアとリーナーに魅かれた理由、入社して感じたリーナーの良さについてインタビューしてもらいました。
現在、技術基盤チームは人材を募集中なので、転職を考えている人の参考になれば嬉しいです。
プログラミングに興味を持ったきっかけ
― 聞き手: 百川さんは、大学では政治経済学部で学んでいますが、プログラミングに興味を持ったきっかけは何ですか?
百川: 元々ものづくりが好きで、絵を描いたりグッズをつくったりしていました。大学3年生の時に勉強がひと段落し、「新しいことに挑戦してみたい」と思い、プログラミングスクールのフィヨルドブートキャンプに参加。当初はエンジニアを目指していたわけではなく、自力で何かつくれたら楽しそうだなという軽い気持ちでした。勉強は大変でしたが、自分でコードを書き、動いた時は楽しかったです。
当時のエンジニアのイメージは、一人で黙々とつくる人。でも、フィヨルドブートキャンプで初めてチーム開発を体験して、イメージが変わりました。設計のアイデアなどをみんなで相談して、コミュニケーションをとりながら一緒にものをつくるのが楽しく、これを仕事にできたらいいなと思うようになったのです。エンジニアコミュニティにも参加するようになり、先輩エンジニアたちと話をするなかで、ソフトウェアは人間が作っているんだという気づきを得ました。
― 就職活動はどのように進めましたか?
フィヨルドブートキャンプでは950時間ほど学び、プログラミングの基礎的な考え方を学習できました。大学4年生の夏頃に学習がひと段落しました。それまでは就職の方向性に悩んでいましたが、エンジニアとして就職することを決意。新卒でGMOペパボ株式会社に入社しました。
前職での経験
― 前職での仕事内容を教えてください!
最初は技術部コーポレートエンジニアリンググループに所属し、Ruby on Railsの知識を活かして社内アプリケーションの開発に携わりました。例えば、社内ではSlackやGitHubなどを使っていたので、問い合わせや申請業務などの定型的なコミュニケーションを自動化するようなアプリケーションを開発しました。
入社当時はエンジニアとしてちゃんとやっていけるのか漠然とした不安がありましたが、問題解決のためのアプローチを学んでいくことで、自分にとって未知なこと、不確実なことに対して前向きに取り組めるようになりました。ある程度仕事で成果を出せたことで自信がつき、エンジニアとしてできることの幅を広げたいと思うようになりました。当時の上司に相談し、同じ技術部部内のデータ基盤チームに異動が決まりました。
― 同じ部内とはいえ、担当業務が大きく変わりますね。
使う言語も変わり、Pythonをイチから勉強しました。仕事内容も、今までやったことがない分野だったので、足を踏み入れるのは勇気が要りましたね。データエンジニアの仕事内容を知るとともに、社内に蓄積されたデータの活用で新たな指標が得られるなど、データ活用の重要性を実感でき、新しい世界が開きました。
転職の経緯
― 転職を考えた理由は何ですか?
私がデータ基盤チームに異動したタイミングでは、既にデータ基盤の基本的な構成は出来上がっており、データ基盤でできることを広げていく機会に恵まれた一方で、0から1をつくるような機会はほとんどなく、そうした経験も積んでみたいと思っていました。また、立ち上げに近いような少人数のチーム、ユーザーやビジネスサイドとの距離が近いところで仕事がしてみたいと考えていました。
― データ基盤に、さらに関わりたいと思ったのはなぜですか?
よく「データは資産」と言われます。同じ資産でもお金と違うのは、例えばデータは誰でもつくれるし、誰でもコピーできるところ。意図せず誤りが生まれてしまったり、データが更新されなければ品質が落ちてしまったりします。データ分析基盤をつくり、データを適切に管理できる仕組みを整え、データの価値を引き出せるような環境を提供することに意義を感じています。データエンジニアリングは比較的新しい分野で、その分、ものごとの進め方を模索しなければない部分も多いですが、そこにも面白さを感じています。
リーナーへの入社の決め手
― リーナーを知ったきっかけは何ですか?
リーナーがRubyKaigiのスポンサードをしていたことがきっかけです。また、前職時代から仲が良かったこばちえさんがリーナーにいたことも決断を後押ししてくれました。転職を考えていたときにあらためてこばちえさんから話を聞き、自分がやりたいと思っていたことをできそうだという感覚が持てたので、選考を受けることを決めました。
RubyKaigi 2023でのリーナーの様子 zenn.dev
― 選考はどのように進みましたか?
面接は3回ありました。一方的に質問を受けるような面接ではなくて、リーナーの業務内容や抱えている課題などを聞いたり、自分がやりたいことを話したりと、お互いにカジュアルにコミュニケーションをとれる場でした。
転職は初めてでしたし、スタートアップで働いた経験がないため、実は物おじしていたところがあったんです。でも、エンジニアとして何を期待されているのか刷り合わせができたことで、自分にも力になれるところがありそうだと思えました。
― 選考過程で印象に残ったことがあれば、教えてください。
メンバーの頑張りをお互いに褒め合うWin-sessionです。面接やブログを通じ、チームを問わず、さまざまなメンバーにWinを送っている姿に感銘を受けました。誰かを褒めることは、周囲のメンバーに関心を持って、彼らがどんな働きをしているかを知っているからこそできることだと思います。メンバー全員が同じ方向を見て働いている、チームとしての一体感も伝わりました。
データ分析基盤の仕事は、プロダクトの開発メンバーやビジネスチームのメンバーなど、いろいろな人とコミュニケーションを取る必要があります。チームや職域をまたいでコミュニケーションをとれる環境で働きたいと思っていたので、リーナーで働く人たちの雰囲気や熱量を知り、ぴったりだと感じました。
入社後のオンボーディング
― 入社後の流れをお聞かせください。
1ヶ月ほどオンボーディングがありました。リーナーはオンボーディングプログラムがしっかりしていて、入社に伴う申請類、環境構築から自己紹介まで、オンボーディングでやることの一覧がNotionにまとめられています。リーナーは、自分がどの部署に所属しているかに関係なく基本的にどの会議にも希望があれば参加できるので、入社したばかりの頃はいろいろな会議に参加しました。それをきっかけに、さまざまなメンバーの仕事内容や、チームの意思決定の方法などを知ることができてよかったです。また、オンラインでのウェルカムパーティも開催してもらいました。
エンジニアは私を含め、基本的にフルリモート。でも、オンボーディングのおかげで、不安なくスムーズに働き始めることができました。
― 最初はどの部署に配属されましたか?
まずは、「リーナー購買」の開発チームでコードを書きながら、プロダクトについて学びました。オンボーディング期間はメンターがいて、毎日話す時間を設けてもらっていました。聞きたいことが気軽に聞ける、相談しやすい環境のおかげで安心感がありました。オンボーディング期間に開発した機能についてチームにお披露目する機会があり、フィードバックをもらえて嬉しかったのを覚えています。初めてリリースノートを書く経験もしました。
現在の仕事内容
― 現在の仕事内容を教えてください!
今は、技術基盤チームでデータ分析基盤の開発に携わっています。現在はdbt Cloudの導入と、社内で管理しているダッシュボードの改善に着手しています。前職で得た知識を活用しつつも、初めての経験も多く、一つひとつ学びながら楽しんで開発しています。学びの幅が広がりましたし、自分にとっていい経験になっています。技術基盤チームのメンバーは相談しやすい雰囲気をつくってくれるので、ありがたいですね。
― 実際にリーナーで仕事をしてみていかがですか?
いい意味でギャップがありませんでした。お客様に価値を返していくための建設的な議論が行われており、メンバー一人ひとりの「コト」への向き合い方や、熱量の高さを尊敬しています。
リーナーでは、業務を通じて学んだことをエンジニア同士でシェアする場である「学びほぐし会」が定期的に行われています。私も、データ分析基盤の開発で得た学びを発表しました。技術基盤チームに配属されてからは、オンボーディング期間中で学んだことを活かして、プロダクトのデータ周りのドキュメンテーションにも力を入れました。自分のアウトプットに対してフィードバックを得られる機会も多く、やりがいを感じます。
― お互いを高め合える環境ですね。
さらに、ボトムアップで提案できる雰囲気と、提案を受け入れる土壌もあります。チームの枠を超えて各々が感じている課題を話し合う「ネコたん」という場では、経営陣を交えて意思決定の土台となる議論がオープンに行われており、安心感があります。意思決定の背景などを知れる機会にもなっています。
― これから取り組みたいことは何ですか?
「調達・購買領域」におけるデータ利活用は、非常に伸び代がある分野だと考えています。リーナーには「リーナー見積」と「リーナー購買」の2つのプロダクトがあり、個々にデータが蓄積されています。それらをデータ分析基盤に集約するとともに、これからデータ活用事例を増やしていきたいと考えています。データからどのような指標を得られるとよいか、フィードバックをもらいながら議論することが重要ですし、安定したデータ提供のためのパイプラインを整備することも重要です。データ活用支援を通じて、お客様の抱える問題を解き、価値を返していきたいです。
求める人材
― これからどんな人と一緒に働きたいですか?
リーナーのミッション「調達のスタンダードを刷新し続ける」に共感し、職域を超えて、力を合わせてお客様に価値を届けたいという想いを持つ人に、ぜひ来てほしいです。
― リーナーで働くことで、どんなやりがいを得られますか?
プロダクトの開発・改善によって、お客様の業務が効率化したなど喜びの声が社内でシェアされていて、そうした声をいただくと元気をもらえますし、やりがいにもつながっています。私自身、前職で情シスの仕事をしていた時に、日々の業務に追われる中で業務プロセスの改善に取り組む大変さを実感したことがあります。システムに仕事を任せることによって、人間がやらなければならないことを減らし、本来やりたい仕事に集中できるような環境をつくっていきたいという想いがあります。
― 転職活動中の人にメッセージをお願いします!
入社してよかったのは、「このチームメンバーになら安心して任せられる」と思えることです。
リーナーの“BizDevMix”という考え方に象徴されるように、ビジネスチームのメンバーと開発メンバーは互いにリスペクトし、みんなで問題解決に取り組んでいます。ビジネスチームのメンバーに相談をすれば、お客様と併走している「お客様の専門家」としての視点からアドバイスをもらえます。よいプロダクトを開発できれば、ビジネスチームのメンバーがより多くのお客様に価値を届けてくれる、と信頼しています。 職域を超えてお客様のために価値貢献をしていきたい人には、おすすめの会社です。